これまでの記事でMT4の機能性の素晴らしさについて書いてきましたが、実際にMT4がどのようなトレードソフトかを理解していただくためには、実際に自分自身で使ってみるのが1番です。MT4を使用するために、まずはお使いのパソコンにMT4をインストールしなければなりません。(※MT4をダウンロードするためには、国内のFX口座を開設する必要があります。)
国内でMT4を取り扱っている業者は多数ありますが、主に私が利用させていただいている会社をここでは挙げて見ました。
国内FX会社
外為ファイネスト
外為ファイネストはMT4を使用した取引ができ、「MT4 ZERO」は国内MT4最狭水準のスプレッドを誇り、手数料は無料で、1,000通貨から取引が可能となります。
外為ファイネストでは自動売買初心者に向けて、動画で自動売買の始め方について説明しています。「MT4のインストール」「MT4の使い方」「EAの設置方法」等を詳しく説明しているため、初心者に向けたきめ細やかなサービスを提供しています。
『外為ファイネストMT4』
OANDA JAPAN
本社OANDAはアメリカにあり、日本で展開しているのがOANDA JAPANになります。OANDA JAPANはメリットが沢山あるため、自動売買を始めたいと思っている方にはオススメの口座です。また、取扱い通貨ペア数も豊富な為様々な通貨でトレードをすることが可能です。
初心者~上級者、万人向けな口座が「OANDA JAPAN」です。FX口座選びに迷っている方は、是非自動売買に最高な環境でのトレードを実感してみてください。
『OANDA JAPAN』
MT4導入の流れ
今回は国内口座の外為ファイネストを例に、口座開設からMT4導入までの簡単な流れについて解説します。
1:外為ファイネストのサイトから口座開設の申請をします。
2:口座開設の登録が済むと、MT4口座のIDとパスワードが書面で郵送されてきます。
3:外為ファイネストのホームページからマイページにログインし、MT4をダウンロードします。
4:MT4を立ち上げて、2で郵送されたIDとパスワードを入力すると、MT4を利用することができます。
大まかな流れですが、MT4導入はめんどくさそうに見えて、意外と簡単なので是非導入をしてみてください。
MT4の導入が完了したら、いきなり自動売買に取りかかるのではなく、先ずはMT4の使い方に慣れていきましょう。取引をする上で相場の環境認識が重要になります。
チャートをただ表示しただけでは、今の相場がどのような環境にあるかをすぐに判断するのは難しいからです。
3つの相場分析
テクニカル分析
テクニカル分析とは、過去の値動きから未来の値動きを予想するための分析手法です。価格の値動きはある程度規則性があります。過去のチャートを見た時にどのタイミングで価格が動くかを分析していくことで、利益に繋がる取引のタイミングを知ることができるため、非常に便利な分析法です。
テクニカル分析を利用して売買を行っている人は数多くいることから、値動きにも規則性が生まれてきます。テクニカル分析の主要な分析方法を取り入れるだけでも、相場の環境認識を把握することができます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、経済の基礎的要因を分析することで相場の方向性を予測する分析手法です。FXにおけるファンダメンタルズ分析とは、各国のGDPや貿易収支、政策金利動向、経済指標、要人の発言などがあり、中長期的なトレードに適した分析方法と言われています。
マルチタイムフレーム分析
マルチタイムフレーム(複数時間枠)分析とは、1分足、15分足、1時間足など、複数の時間軸のチャートを見てトレードの判断を行う分析手法です。
相場の波はフラクタル構造であり、大きな時間足で見た時の波は、その時間足よりも小さな時間足の波により形成されています。小さな波だけを見続けて、大きな波を見ないのは(木を見て森を見ず)トレードする上で好ましくありません。勿論1つの時間足だけにターゲットを絞り、利益を出すことも可能ですが、基本的には大きな時間足から大局を掴み、小さな時間足でエントリーのタイミングを計る事のほうが一般的だと思われます。
3つの分析手法について簡単ですがご説明しました。この記事を見ている方の中には、初めて聞く用語もあると思いますが、上記3つの手法は裁量トレード、システムトレードに限らずとても大事な部分になるため、理解を深めることが大切です。
それではEAを使って自動売買をする上で重要となる、テクニカル分析について取り上げたいと思います。テクニカル分析は相場の流れを掴むために使う手法になります。相場の流れを掴むための手法には2つの指標があります。
2つの指標
トレンド系の指標
トレンドとは相場の動く方向になります。相場は波の上下運動で形成されており、一定方向に向かって動いていきます。その流れを掴むためにはトレンド分析が欠かせません。一般的にトレンド分析とは、現在のトレンドは「上昇傾向」か、「下降傾向」かの判断する手法として扱われます。
<インディケーター例>
MovingAverage(移動平均線)、envelope(エンベロープ)、BollingerBands(ボリンジャーバンド)、IchimokuKinkoHyo(一目均衡表)…
オシレータ系の指標
相場の流れを掴むためのトレンド系の指標に対し、現在の取引通貨が「買われ過ぎ」か、「売られ過ぎ」かの判断をすることができるのがオシレータ系指標です。
<インディケーター例>
Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)、Relative Vigor Index(RSI)、MACD…
私が運用しているEAの一つ、逆張り系EA「エンベロープ逆張りEA(daedalus-k)」がありますが、トレンド系指標、オシレータ系指標でそれぞれ下記のインディケーターを使用しています。
1:①MovingAverage(移動平均線) ②Envelope(エンベロープ)
2:①Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)
2つのトレンド系指標と、1つのオシレータ系指標を組み合わせると、以下のチャートのようになります。
チャート上の黄色い線が「移動平均線」、価格を包みこむように上下にある2本の白い線が「エンベロープ」、チャート下部の青と赤の山谷を描いた線が「ストキャスティクス」となります。
これだけでも、相場の環境認識がグッと上がります。
それではいよいよMT4に備わっているシステム、EA(エキスパートアドバイザー)の導入方法の流れについてお話します。EA(自動売買)は使用方法を誤りさえしなければ、とても便利なツールです。自動売買のメリットについては『MT4のEA(エキスパートアドバイザー)とは』にて解説しているので、EAを使用するかを迷っている方はご参考ください。
EA(エキスパートアドバイザー)導入方法
(1)MT4を起動して、「ファイル(F)」→「新規チャート(N)」をクリックし、適当な通貨(例:EURUSD)を選択します。
(2)EURUSDのチャートが表示されます。チャート表示後「自動売買」をクリックします。
(3)「ファイル」→「データフォルダを開く(D)」をクリックします。
(4)「MQL4」→「Experts」フォルダを開き、ダウンロードしたEA「daedalus-k.exe」を保存します。
(5)「表示(V)」→「ナビゲーター(N)」をクリックします。
(6)導入するEAを選択し、チャート上にドラッグアンドドロップをします。
(7)「全般」タブをクリックし、「自動売買を許可する」「DLLの使用を許可する」「外部エキスパートの使用を許可する」の3つの項目にチェックをつけます。
(8)チャート右上にEA名「daedalus-k」、にこちゃんマークが表示されればEAの導入は完了です。
自動売買を今までやったことがない人にとって自動売買を始めるには様々な準備が必要と思われるかもしれませんが、EAを自身で作成するのでなければ自動売買を始めるのは凄く簡単なことです。
MT4、ネット環境、EAの3つがあれば、すぐに自動売買を始めることができます。大事なことはEA(自動売買)だけに頼るのではなく、EAのロジックなどを見極めた上で取引をすることです。是非導入を検討してみてください。
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