インジケーターには(i)トレンド系の指標(ii)オシレータ系の指標があります。(i)で代表的なのは(1)移動平均線、(2)エンベロープ。(ii)で代表的なのは(3)ストキャスティクスです。これらインディケーターを例に使い方を解説します。
代表的なインディケーター
移動平均線
一定期間の価格の終値の平均を算出し、その値をつないだ線です。
移動平均線はトレンド系のテクニカル指標であり、一般的にトレンドを把握するために利用されます。
移動平均線は単純移動平均線(SMA)、指数移動平均(EMA)、平滑移動平均(SMMA)、線形加重移動平均(LWMA)の4つの種類に分けることができます。
私の扱う全てのEAは指数移動平均線(EMA)を使用します。
エンベロープ
移動平均線を一定の割合で上下に乖離させた線です。エンベロープは封筒の意味を表し、価格を上下から包み込む線になります。
エンベロープを使用することで、価格が移動平均線からどれくらい離れているかを視覚化することができます。移動平均線との乖離具合を見ることで売買の判断を行うことができます。
ストキャスティクス
過去の高値、安値から現在の価格が買われすぎか、売られすぎを判断するオシレータ系の指標になります。ストキャスティクスには2本のラインがあり、0%~100%の間で表されます。ラインが70%以上になると「買われすぎ」とされ、30%以下になると「売られすぎ」と判断されます。
インジケーターのパラメータ
それでは3つのインジケーターのパラメータの設定値についてお話ししたいと思います。インジケーターはパラメーターの設定変更が可能です。
まずはデフォルトのパラメーター数値確認方法の簡単な流れを下記に記載します。
①チャート上にインジケーターを挿入→②チャートを右クリック→③「表示中のインジケーター(L)」をクリック→④確認したいインジケーター名をクリック→⑤「パラメーター」タブから現在の設定値を確認することができます。
それでは、3つのインディケーターのパラメーターをお伝えしますが、この設定値はあくまでも「エンベロープ逆張りEA」になります。
移動平均線
期間:20 移動平均線の適用価格:Exponential 適用価格:Close
エンベロープ
期間:20 移動平均線の適用価格:Exponential 適用価格:Close 偏差:0.1%
ストキャスティクス
※ストキャスティクスは、「パラメーター」「レベル表示」の設定変更をします。
(i)パラメーター
%K期間:3 %D期間:2 スローイング:2 価格欄:Low/High
移動平均の種別:Exponential
(ii)レベル表示
下限:20% 上限:80%
以上でパラメーターの設定は完了です。
EURUSDの1分足で、それぞれのインディケーターを挿入したチャートは以下の様になります。
次回の記事では、これら3つのインディケーターをEAで使用する意味についてお話していきます。
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