私が開発運用しているEAの1つに、プライスアクション(ローソク足の形)を利用したものがあります。ローソク足の形状パターンはいくつもありますが、その中でも”ピンバー”に注目したEAについてご紹介します。今回の記事では①プライスアクショントレード②ピンバーについてご説明したいと思います。
プライスアクショントレードとは
プライスアクション(price action)とは、価格(price)の値動き(action)に注目したトレードになります。プライスアクションは「値動き」、つまり「ローソク足」そのものから相場の状況を把握し、売買を行う手法です。相場分析の1つに、テクニカル分析という手法があります。主に、移動平均線、エンベロープ、一目均衡表等、様々なテクニカル分析があります。
難解な計算式から作られるテクニカル指標であっても、それらの根本にあるのは「値動き」そのものになります。つまりプライスアクションは最もシンプルでかつダイレクトに相場状況を教えてくれる指標です。
こちらの書籍はプライスアクションについて詳しく解説していますので、深く学びたい方は参考にしてください。
ピンバー(pin bar)とは
ピンバー(pin bar)とは、数あるローソク足の形状の中でも特徴的な形をしたローソク足になります。ピンバーの名前は、ディズニーのキャラクター「ピノキオ」からきており、長いヒゲがピノキオの鼻のように見えることから「Pinocchio Bar」略してPin Barと呼ばれています。
実際のチャート上に現れるピンバーは以下のような形状をしています。
左の赤いローソク足が陽線ピンバー、右青いローソク足が陰線ピンバーとなります。長いヒゲの部分がピノキオの鼻に似ていることから、ピンバーと呼ばれています。
まずは、それぞれのピンバーが発するシグナルについてお話します。
(1)図左の赤い陽線ピンバー
長い下ヒゲから分かるように、大きな売り勢力によって価格が下落し、その後大きな買い勢力によって価格が上昇しました。
つまり、売り優勢だった相場が買い優勢の流れへ転換する可能性を読み取れます。
(2)図右の青い陰線ピンバー
長い上ヒゲから分かるように、大きな買い勢力によって価格が上昇し、その後大きな売り勢力によって価格が下降しました。
つまり、買い優勢だった相場が売り優勢の流れへ転換する可能性を読み取れます。
上記(1),(2)からピンバーは相場の転換シグナルを発する指標となることが分かりました。
この転換シグナルを利用して私が開発したEAがピンバーEA<EA名:pinber-k>になります。
ピンバーが出現したからといって必ずしも相場が転換するわけではありません。ピンバーの出現と、その他のシグナルをかけ合わせてエントリーすることで、勝率の高いトレードを実現することができます。
今回の記事では①プライスアクショントレード②ピンバーについてお話ししました。次回の記事では、ピンバーEAがエントリーするための条件(トレードルール)についてご説明したいと思います。
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